曹洞宗管長 大道晃仙
私の一生涯の願いは、あらゆる人と人とが仲良く共に助け合い、支え合うような和合の社会を築いていきたいとの一願につきます。
世界は、利害を巡る駆け引きの中で民族や宗教を対立の軸として、悲惨なテロや戦闘に血を流しています。
我が国においても凶悪な事件や自ら命を絶つ人が後を絶たず、仏弟子として力至らぬことに胸が痛みます。
奪い合い、傷つけあう社会は、遠からず滅亡に向かいます。
分け合い助け合う社会こそ、未来に希望を見いだせるのです。
曹洞宗は、時代と社会を直視して、信仰生活の実践を「同時行」と定めます。
私たちは共に限りある命を、一つの地球に生き、一つの大地に戻る身ではありませんか。人も自然も、全ては切り得ぬ関係の上に成り立っているのです。大切なことは、その関係のもち方であります。
「我見、我執」を越え、助け合い、支え合う仏の道を歩みましょう。それが「修正義」に示された「同事」です。
(偏見や差別は、正しい人間関係をもたらしません。理解と反省によって、微笑み合える関係を築きましょう。〈人権〉)
(奪い合い傷つけ合えば、怨みの連鎖になります。分け合い支え合う喜びを知り、幸せを実現いたしましょう。〈平和〉)
(歯止めなき自然破壊は滅亡の道です。全ての命を慈しむ時共生の輝きに包まれるのです。〈環境〉)
皆様と共に、御仏の教えにかなった道を歩んで参りたいと切に念願いたします。
南無釈迦無尼佛
(『平成18年度 布教教化に関する告論』より)
- 2007/06/30(土) 22:02:52|
- 未分類
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0